私の道は私が照らす

とても簡単なこと。心でないと、よく見えないということだよ。一番大切なことは、目には見えない。(星の王子様より)

マトリックスDVDを観て

今更マトリックス観たの?!って思われるかもですが


ちょいと課題になってたので借りて観てみました。


マトリックスというと、すごいアクロバティックな主人公が、飛んでくる銃弾をスローモーションのごとく

のけぞってよけるシーンが

印象深いのですが


テーマ的には結構深い話なのかもなと思いました。

今いる現実が現実じゃない っていうのを認めてしまうと世界が変わってしまうんですね。

怖くて受け入れがたい。


でも主人公ネオは、引き返す機会を自分の意思で退けて

真実を、マトリックスを知るという選択をとりました。

あの船に乗ってる仲間たちもそうで、

そこで青いピルを飲んでいれば

一見平和な偽りの世界で安住できたけど

赤いピルを飲んで、真実を知ることを選びました。

そこはもう、最終的には知的好奇心に身を任せたかどうかですよね。

その選択に後悔し、自ら偽りの日常に戻るべく

仲間を裏切った人もいました。

でもきっと彼のような人って、青いピルを飲んだとしても

その後、やっぱり飲んでみればよかったとか言いそうです。


最後の方、ネオが無敵過ぎてしかも愛でシメるんだ‥‥って感じはしましたが

テンポよくってワクワクできていい映画でした。

あと、主役のキアヌはそこに居るだけですごい存在感だったけど

モーフィアス役のローレンス・フィッシュバーンの演技が良かったです。

自白剤を打たれても必死で白眼剥きながら耐えるとことか。


あと精神世界から船に戻ってくるとき、

プログラムで人を支配とか人間の培養とか技術の進歩すごそうなくせに

毎回公衆電話か黒電話を介して帰る設定がすき。

レトロなベル音がアンマッチで良かったです。

あのベル音がするとドキッとくるというか。


結局、現実と夢の境界ってなんなのかなーって疑問が残りました。

無知は幸福、と裏切った男が言ってましたが本当そうなのか?とか

疑問に思う事が溢れています。